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反日デモを憂える

 中国の反日デモには心が痛みます。中国国内では貧富の差が激しいことによる不平不満からか、かねてより「反日デモ」に限らず各地で住民の反体制の暴動が続いています。このことは今まで日本では報道されていなかった事象の一つです。中国に進出したスーパーや飲食店、工場への破壊行為の映像をみて「江戸時代末期の秩父事件」を思いおこします。
 この事件は「近江商人魂」の逸話として語られています。矢尾百科店は埼玉県の老舗です。もともと近江商人の矢尾喜兵衛さんが18世紀半ばに埼玉県秩父市拠点として商いを開始します。そして日頃から自分の利益の追及よりも地元への貢献に意を注ぎました。その遺訓が語り継がれた結果、1864年の武州世直し一揆や1866年の秩父事件の際、多くの商店が襲撃を受けたにもかかわらず、暴徒の首領が「矢尾商店は襲うな!」と一喝。矢尾商店だけが無事だったという話です。
 中国の体制の問題、反日教育の問題はもちろんのこと大きなウエイトと思いますが、すべてにおいて「中国が悪い。日本は悪くない」と考えるのも疑問に思います。解決が遠のくばかりかと思います。日本政府の長年にわたる弱腰外交、経済優先の日本の姿勢にも問題はなかったかと反省も必要かと思います。今回の騒動による日中両国の経済的な損失は計り知れず、日中両国の政治レベルの低さが招いた悲劇です。お互いに尊重し合い、成長しなくてはなりません。中国に対抗して国民を扇動するというのは最も愚行です。このまま日本も政権争いの中にあって、国民を扇動するような政権が生まれたとしたら一気に「いつか来た道」に突き進むかもしれません。自国の利益ばかり追求する姿勢は自国民には受けても国際的には認められない。自国民のご機嫌取りの政権は低いレベルの政権と思います。日本の「近江商人道」「武士道」に学ぶところも多いのではないかと思います。「経済の輸出」ばかりでなく「日本の精神文化の輸出」も心がけていくべきでしょう。
 繰り返しますが、歴史から学ばなければあの悲惨な戦争という事態になる危険を感じます。そして中国は言論統制が行き届いた国です。中国国内にも親日的な人もいるでしょうし、知識人の多くは冷静に暴動を批判していると思います。しかしすでに親日的な発言はできない状況にあるように思います。であるがゆえに日本側の冷静さを失わない対応が求められるところでしょう。
 秩父事件での暴徒の首領の恩義を重んじる姿勢に感動を覚えます。やむを得ない極限状態での暴動であっても最低限の矜持です。一方中国の暴動には貧富差に対する大きな不平不満も理解できないではありませんが、江戸末期の貧窮状態とは一寸違うようにも思います。スーパーでの略奪は火事場泥棒の薄汚さを感じます。「矢尾商店は襲うな!」と言うリーダーシップも期待薄かもしれません。
 日本としても経済最優先の姿勢をもう一度改めて考え直し、日頃から双方の文化的交流が必要ではないかと思います。この騒ぎが影響して文化的交流行事の中止が相次いでいます。中国からの日本への観光客もストップしているようです。100年単位で歪んでしまった日中関係ですから、1年2年単位での関係の修復は難しい。日本文化の素晴らしさ、中国文化の素晴らしさをお互いに認め合い、双方を理解し、尊重する努力を再スタートさせるべきと思います。

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