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フレッシュマンE君との秘湯道中記

 この4月に社会人となったE君が秋田で3週間実習することになり、私が教育係になりました。年の差30才、息子よりも若いE君と寝食を共にするつもりは当初なかったのですが、<E君は埼玉出身で親戚縁者も友人も秋田にはいない>そして<3週間のホテル住まい>、<土日は予定なし>という事情もあって、1泊の秘湯温泉ツアーを始め、最終日は我が家に宿泊するなどまさに仕事上の実習とともに単身サラリーマンの悲哀生活を目の当たりにして実習を終えました。
 秘湯ツアーは角館の武家屋敷を一周して乳頭温泉鶴の湯、玉川温泉、そして宿泊は地熱を利用したオンドル式の湯治小屋で有名な後生掛温泉。大部屋の素泊まり1800円。大勢の湯治客がウロウロする大部屋に入った瞬間、彼は一瞬、凍りついた表情を見せました。「えっここで寝るの?」そこで私はアメリカンフットボールをやっていたという彼に質問。「合宿よりマシだろ?」E君答えて曰く「合宿のほうがマシ。」と。
 さらに、夕飯は私の自炊生活をそのまま湯治場に持ち込んでの食事。定番のカレーライスにポテトサラダ。居酒屋でアルバイトをしていた彼は私よりも段取りがうまく助かりました。
 <温泉は飲んで食べてではなく、自炊しながらの湯治が基本>を骨身に染みて感じたのではないかと思います。
 2人でビールを飲みながら<周囲に迷惑がかかるから、食べ終わったら静かに眠るほかないね>と小声で話していると。若者が2人?(私も若い方)が湯治客として自炊しているのが珍しいのか、「お兄ちゃん達いくつ?」「兄弟?」「内の孫と同じぐらいかい?」などとあちこちから話かけられ、「ツマミにスルメ食うか?」「今日採ってきたタケノコどうや?」などと差し入れを下さるのでした。昔、ユースホステルに若者が宿泊して若者同志の交流がありましたが、オンドルの大部屋はまさに<年配者の社交場>になっていました。宿泊客同志の暖かい交流が感じられました。
 ご夫婦で長期滞在している人も多いのですが、1人客も多く、対面の男性(西村京太郎ファン)は明日旅立ち。隣の男性は今夜から1週間の滞在とおっしゃっていました。奥さんはどうされているのだろう?夫婦仲が悪いのかな?などと余分な詮索をしてしまうのですが、山菜採り、山登り、一人で過ごす湯治の時間。自分だけの時間を過ごす最高の贅沢。自炊の楽しみ。湯治客との交流。楽しみ方は千差万別なのでしょう。
 翌朝、早朝でほとんどお客さんがいない「ふけの湯」、「大深温泉」を満喫いたしました。E君は今回の秘湯ツアーで大自然を感じる「ふけの湯」の露天風呂が一番気に入った様子でした。なお、ふけの湯は旅館のみで自炊はできません。大深温泉は自炊のみです。大深温泉のオンドル大部屋もなかなかの風情でありました。「E君。この次はここに泊まりに来ようか?」「僕はいいです。」
 さてさて、彼の長所はイエス、ノーをはっきり言えるということと感じました。現代っ子の気質を思えば本当は親父ほどの会社の先輩と休日まで付き合うなど御免・・・・ましてや、えっ?温泉?と思っていたかも。そして私が土日まで付き合って上げたのではなく、彼に私が付き合ってくれたというのが本当の所でしょうか。それでも彼の性格がイエス、ノーをはっきり表現できることでお互いに余分な気を使うことなく付き合えたように感じました。

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