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五能線旅行記

1.さらば秋田
 この4月に秋田での単身赴任生活にピリオドを打って家族のいる関西に戻ることになりました。かつての勤務地は懐かしく思い起こされるものですが秋田は私にとって格別に懐かしい思い出になるに違いありません。
 秋田を去るに当たってぜひとも行っておきたい所の一つが不老不死温泉でした。そして行きたくて行けなかった所は<ランプの宿青荷温泉><桜で有名な弘前城><青函トンネルを渡っての函館>ぐらいでしょうか?さて文庫本を片手にいそいそと・・・・。

2.30年前の一人旅
 30年前、就職する直前に東北一人旅をしました。秋田~男鹿半島~十和田湖~一関と周遊いたしました。当時石川さゆりさんの<津軽海峡冬景色>が大ヒット。竜飛岬を訪れる人が増加していると地元の人が言っていました。「ここには何にもないのにね」と。
 竜飛岬までの道程でヒッチハイクをして止まってくれたのが偶然にも旅館の若旦那でした。学生の一人旅・・・などと話をしていましたら「半額でいいよ」と立派な旅館に安く泊めてもらったことを記憶しています。

3.五能線の本数
 五能線の本数の少なさは唖然とするほど。2日間の乗り放題の周遊切符を買う時に駅員から「乗り降り自由、2日間乗り放題です!」と。しかし朝8時の列車の後は午後2時まで次の列車がないという少なさですから、一旦降りたらもうどうにもなりません。
 五能線の全線開通は昭和11年。70数年経過しても単線にて非電化。想像ですが全線開通時の方が本数が多かったのではないかと。車社会の発展の影響は大きい。
 宿泊予定の不老不死温泉から2つ先の深浦まで乗りました。深浦町をブラりとした後、戻りの列車に乗るつもりでしたが、歴史民族資料館と太宰治の宿<ふかうら文学館>を見学している間に時間が過ぎて深浦から不老不死まで2駅区間を歩くことに決断しました。
 少々地図の縮尺を甘く見たために1時間前後の目論見が外れて小雪がちらつく中、2時間近く歩くことになってしまいました。中年のヒッチハイカーになるべきかと真剣に考えながらの難行でした。

4.深浦町について
 深浦町はもともと北前船の寄港地として重要な意味を持っていました。北海道と上方を結ぶ北前船は大きな利益になる反面リスクも伴う航海でした。
 青森県出身の太宰治の記念館は県内各地にあります。深浦町の<ふかうら文学館>は旧秋田屋旅館の建物で太宰治が宿泊したと伝えられています。

5.不老不死温泉
 学生の頃は温泉には全く興味がなく当時の五能線の記憶は日本海の荒波に削られた景勝地が延々と続く海岸線の景色でした。
 今回の旅は不老不死温泉がキーポイント。温泉雑誌には夕陽と露天風呂がマッチしたお馴染みの写真が頻繁に登場しています。茶褐色の湯。そして雄大な眺め。やはり写真と実際は迫力が違います。寒い季節でお客さんも少なく露天風呂には私一人。冬の日本海の荒波、チラチラと雪が舞っていました。長距離を歩いた疲れもあっと言う間に吹っ飛びました。

6.不老不死温泉の宿
 秋田から不老不死温泉は車でしたら十分日帰りできる距離です。しかし雪の時期ですから車ではなくJR五能線。そして1泊ということにしました。温泉には期待しても宿には期待していませんでした。
 しかし、宿泊施設もお薦め。HPには案内していないサービスもいろいろと感じました。つまり、お客様を呼び込むためのサービスではなく来たお客様に喜んでもらう姿勢。宿泊したお客様にもう1度来てもらう、口コミで知り合いに来てもらおうという姿勢です。目の前の利益ではなく長い目でみてお客様を定着しようとする姿勢に共感を覚えました。

7.ウエスパ椿山
 翌日も今度はウエスパ椿山駅まで約50分歩くことにしました。この区間の景色は素晴らしい。歩かなければ見逃してしまうところでした。前日の雪模様も一転して晴れ渡り海の青さが眩しい。<一夜明け北前船か春の海>

8.K君の一人旅
 さて話は前夜に戻りますが一人で夕陽が沈むのを露天風呂で感傷にふけっていました。そこに一人の若者が入ってきました。いろいろと話をしていますと彼はこの4月から就職が決まっていて地元の九州宮崎にて働くことになっています。親孝行なんですね。今後は関東以北には行く機会もないので一人旅で<十和田湖><青森><弘前>を周遊中らしい。何と30年前の私と同じでした。
 「内定取消にならなくて良かったね」「私の学生時代は理系は勉強、文系は遊びだったけど今は就職が厳しいから遊んでられない?」などと自分の思い出話を語りつつ、現在の学生事情を探る私でした。
 食事の後、お互い一人旅なので私の部屋にて続きを語らうことになりました。どうやら文系の学生が勉強ばかりでは就職活動に支障がでると大学側が危惧して社会勉強をするように指導する傾向もあるらしい。私の場合はクラブ活動一色でしたが・・・・。
 会社生活に不安を持ちつつ希望に燃えていると語るK君。アルバイトも随分経験してきらしい。また「派遣切り」「内定取消」など厳しい就労状況を切り抜けてきた自信でしょうか。学生アルバイト事情は悪くないらしい。やはり中高年が厳しいということでしょう。

9.若者気質と健康
 不景気の時代。今の若者には欲しいものも我慢して食べたいものも抑えて耐乏生活をするという人が多いらしい。海外旅行には行かず、車の所有も考えない若者が多くなっている。これは特に派遣労働者などに多い傾向かもしれません。
 しかし、粗食(和食)が体にいいと言われていますが、本来の粗食はカップヌードルとは違います。我慢することも覚えつつ、自分の健康を考えて欲しいとこれからの日本を背負っていくK君に期待する私でした。

10.帰路
 五能線の帰路。昨日通ったばかりの駅舎風景。とても昨日のこととは思えない。ずっと昔の出来事のように感じました。

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